環境への取り組み

私たちが行っている環境への配慮(エコ・アクト)

LNG船就航

2019年より174,000m3 メンブレン型LNG 船の保有・運航を開始しました。従来の燃料油とボイルオフガス(航海中に気化するLNG)を利用する最新式の二元燃料低速ディーゼル機関「X-DF エンジン」を搭載しています。X-DF エンジンはボイルオフガスを燃料とすることにより従来の燃料と比べ、NOx(窒素酸化物)は最大80%、SOx(硫黄酸化物)の排出は約100%、CO2(二酸化炭素)ついては約30%の削減が見込まれています。

メタノールを燃料とするケミカルタンカーの長期傭船契約を締結

2022年より新造メタノール船2隻の保有・運航を開始します。本船は従来の重油などの燃料油だけでなく、環境にやさしいメタノールも対応可能な二元燃料低速ディーゼル機関を搭載するメタノールタンカーです。
メタノールを船舶燃料として使用する場合、SOx(硫黄酸化物)排出量を従来の重油使用時と比べて約99%削減できます(2020年から始まった国際海事機関が定めた燃料油の硫黄分濃度規制0.5%以下をクリアー)。さらに、メタノール燃料は従来の燃料と比べてNOx(窒素酸化物)、 PM (粒子状物質)などの排出量が低いため、環境にやさしい燃料として期待されています。

バイオマス発電所への木質ペレット輸送

低炭素社会の実現への貢献の一環として、2020年に竣工したウルトラマックスバルカー "GREEN GENIE"は、世界各地より国内バイオマス発電所向けに、燃料用の木質ペレットを届ける長期輸送契約に従事する予定です。

船底空気潤滑システムによる省エネ運航

明治海運は、革新的な技術を使用して炭素排出量を削減し、IMO要件に従って増加するエネルギー効率設計指数(EEDI)フェーズIIIレベルに準拠することを推し進めています。 当社2隻の大型LNG運搬船には、船底空気潤滑システム「Air Lubrication System」(ALS)が装備されおり、日本の船主では先駆的な存在です。ALSは、船体の下に小さな気泡のエアカーペットを生成して、水との摩擦抵抗を減らします。 これにより、船のエネルギー効率が向上し、港間で貨物を輸送する際に発生する燃料消費量とCO2が最大約6%削減、これは1日当たり最大18トンのCO2削減に相当します。本船に搭載されたALSに関する情報はYoutube Link1, Link2からご覧いただけます。

LNG再液化装置

当社2隻のLNG船には、LNGのBOG*の最大60%を再液化可能なシステムが装備されています。このBOGは、船舶が停泊地、港、または通過する運河で待機している時に燃焼されてましたが、再液化装置によりBOGを圧縮及び液化してLNGタンクに戻すことで、環境保護のためにCO2発生を削減します。本システムにより 船舶が停泊地、港、または通過する運河で待機している時の1日あたりのCO2 を最大60パーセント – 最大190トン削減します。
BOG* : 自然気化ガス

低摩擦塗料の採用

次世代低摩擦塗料を採用し、より効率的な運航に取り組んでいます。これにより約5%の燃費とCO2排出量を低減しています。今後も、これらの船底防汚塗料を積極的に採用していく予定です。当社VLCCの場合、1日当たり13トンのCO2排出量削減に相当します。

SOx削減のためのスクラバー設置

条約発効に先んじる取組みとして、明治海運では逸早く2隻の船舶にSOx削減対応のスクラバー(排ガス浄化装置)を搭載して大気汚染物質の抑制に取り組みました。今後も環境保全の為の技術開発や導入を積極的に取り込んでいく予定です。

Ship Recycling Convention (シップリサイクル条約)への先取り

数年内には条約として発効されると言われているシップリサイクル条約(※1)に備え、明治海運では2009年竣工、初建造となるLPG Tanker船(VLGC)“B.W.TOKYO”において、NK Class船で初めてのインベントリ(船舶に存在する有害物質等の概算量と場所を記載した一覧表)の発行、許諾を得ました。発行に際しては、本船建造主の三菱重工業が条約適合の為のチームを立ち上げ、日本海事協会でもチームを立ち上げ、弊社の要請に応えるべく両チームが連携し、万全の体制で行われた本邦初となる取り組みです。

  • 2009年5月に採択された「船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約(通称シップリサイクル条約)」

明治海運独自の海洋汚染防止策

明治海運グループの船舶管理会社エム・エム・エス(株)はOCM(オイル濃度をモニターする)の装置について、独自の方式を採用して海洋汚染防止に努めています。Oil Separatorを経由して排出される汚れを含んだ水は、通常規定で定められた数値(15ppm)を超えるものは海上への投棄が許されず、船内に留め置かなくてはなりませんが、エム・エム・エス(株)では環境に配慮して15ppmを超えるものを船内で完全焼却できる方式を取っています。